Free Talk No. 20


                         ”海KUNの父親は実は晴おじさん

                        である”という設定は、編集の段階で

                        OKしてもらえるかどうか判らなかった

                        ので、「とりあえず黙っていよう」と思って

                        たら、連載3回目にして早くも担当氏

                        が変わってしまいました。今度の担当

                        氏は偉大な副編集長でしたので、

                        おそるおそる「実は……」と設定

                        を話した所、「ああ、そう。いいんじゃ

                        ない?」とあっさり答えて下さいました。

                        そこでほっとして続きを描いていると、

                        一年も経たないうちに社内で異動が

                        あり、またしても担当氏が変わってしまい

                        ました。今度は入社したてのバリバリ

                        青年です。そこで改めてまた、「実は

                        海KUNの父親は晴おじさんなんです」

                        という話をしました。すると新担当

                        氏は「えっっ!!?」と驚いたまま

                        呆然としてしまいました。そんなに驚

                        かれるとは思っていなかったので私の方

                        もどうして良いか判らず、頭の中でただ

                        「えーと…えーと……」とくり返し

                        ていました。「すると……琴子ちゃんと海

                        くんは……イトコって事ですか!?」と

                        新担当氏。「はぁ……」「イトコって……

                        イトコって…結婚できるんですよね!?」

                        「はぁ……」今では当時の会話が

                        とても懐かしく思い出されます。その後、

                        彼には最終回まで大変よく面倒を

                        見ていただきました。

                         もしこの設定が通らなかったら、「銀色

                        のハーモニー」もまた違った物語になって

                        いたことでしょう。


                                銀色のハーモニー・6巻 P.59より

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