「銀色のハーモニー」を連載して半年
あまり経った頃、担当氏から「ご相談
があるんですけど……」という
お電話をいただきました。私は
「も…もしや、人気がないから
打ち切りという話では……」と
びくびくしながら編集部に出
頭いたしました。そこで担当氏は
「実は…」と切り出しました。(え?
実は…実は何!?)ドキドキしな
がら聞いていると、「オリジナルに読
み切りを一本描いて欲しいんだけ
ど…」ホーッ(ため息マーク)と
安堵のため息。良かった。打ち切り
じゃなくて、ああ良かった………。
しかし連載の合い間に読み切りを
描くというのは、けっこう大変なお仕
事です。でもちょうど描きたいお話
があったのでOKしました。そうして描い
たのが「夢からさめても」です。
それにしても連載と読み切りと、違
う話を同時に描いていると、時々
困乱してしまう事があります。作者のみ
ならず、担当氏もそうでした。ひと月め
に話を考えて、ふた月めに下描きをして、
次の月にペンを入れ、その次にやっと
仕上げ…と永い時間をかけて完
成させます。同じ状況でも他の漫
画家さんは空いた時間にバーッ
と一気に描きあげてしまうのですが、とろ
い私にはそういう芸当は出来ません。
でもずっと同じ話を連載していると、
違う話を描くのは気分が変わって
なかなか楽しいものです。
銀色のハーモニー・6巻 P.149より