☆東京で暮らすようになって、もうすぐ5
年経ちます。いろいろあったようで、何にも
なかった気もする5年間でした。都会の
時間は龍宮城のように速く過ぎてゆき
ます。いいでもなく悪いでもなく、ただ何
となく、毎日を生きているようです。
こんなコンクリートの街でも、四季の風物
詩が息づいているのは、何だかとても不思
議。春には菜の花の上を蝶が飛び交いま
す。夏にはうるさい程セミが鳴くし、そし
て秋の夜にはやっぱり、虫たちが音楽会を
開いているようです。東京にはなぜか、
猫がとても多い気がします。歩けば猫
に当たるくらい多いです。私は猫が好きなの
でそれはとても嬉しいのですが、春先などは
やっぱりうるさくて参ります。(人間の子供
みたいな声で鳴くんだもん。あれってやっぱ
りちょっと不気味よね)うるさいといえば、近所
のニワトリ。仕事をしていると、いきなり夜中の
2時頃から鳴き出すんです。「おいおい、頼むか
らニワトリらしく明け方に鳴いてくれよ。」あせ
るんですよね。まだ2時だとわかっていても
精神的に。実家の周りのニワトリはちゃんと夜明
けに鳴いてたから。それにしてもどういう家でしょ
うね。こんな都会でニワトリ飼ってるなんて!!
星の瞳のシルエット・5巻 P.89より